黒いスリップの魅惑
- ycgogo
- 2月8日
- 読了時間: 4分

今回もCが話します。前回に続いてちょっとHな語りに。
あの日、Yから贈られた黒のスリップ。
それを初めて肌に滑らせた瞬間、私の中の何かが音を立てて崩れ、そして再構築されたのがわかったわ。
振り返れば、私はずっと「黒」を纏って生きてきた。
どこか周囲に反抗的で、少しやんちゃで、誰にも媚びない強がりな自分。黒い服は、そんな私にとって世界から身を守るための「鎧」だったのかもしれない。強く、尖って、一人でも生きていける。そう自分に言い聞かせるための色。
鏡の中にいた私は、確かにその延長線上にいたけれど、決定的に何かが違っていた。
漆黒のナイロンが肌をなぞるたび、強気の裏側に隠していたはずの、自分でも気づかなかった「女」の部分が、熱を帯びて目覚めていくのを感じたの。それは、誰かに激しく求められ、ひざまずきたいと願う、ひどく無防備で湿った欲望。

「なぜ、これまでこれがわからずにきたのかしら」
鏡に映る自分に問いかけたわ。
ブラ、ショーツ、ガーター、そしてストッキング……。そのすべてが黒で統一され、最後にこのスリップを重ねたとき、バラバラだった私のピースがひとつに繋がった。
強がっていた私を、Yがこの一枚のスリップで見事に暴いてしまったのね。私を一番知っているのは、私自身じゃなく彼だったのだと思い知らされたわ。
「ねえ、タクシーの中でショーツを脱いで」
ホテルへ向かう車中、Yから届いたその一通のメール。
以前の私なら、そんな無茶な要求、鼻で笑って撥ねつけていたはず。でも、その時の私は違った。
タイトなワンピースの下で、黒いスリップが私の肌をじっとりと甘やかしている。ガーターベルトの締め付けと、ストッキングの摩擦。そのすべてが「彼に従いなさい」と私を急かしているようだった。
運転手の視線を、あるいは窓の外を流れる夜景を背徳のスパイスにして、私は狭い座席で密

かにショーツを脱ぎ捨てた。
スリップの裾が、守るものを失った場所に直接触れる……。その落ち着かない、けれど突き上げるような感覚に、私はタクシーのシートで独り、熱く濡れていくのを感じていたわ。これこそが、彼によって引き出された「本当の私」の姿なんだって。
「……本当にしてきたんだね」
Yは少し微笑みながら私を見つめた。その瞳に灯った加虐的なまでの熱を見て、私は確信したの。強がっていた私を脱がせ、この黒いスリップという「女の檻」に閉じ込めたのは、間違いなくYなのだと。
Yは私のワンピースを荒々しく剥ぎ取り、ブラジャーのホックを外して、ガーターベルトさえも解いていく。けれど、その指先がスリップの肩紐に触れることは決してない。

「これだけは、脱がさないよ」
その言葉が合図だった。
スリップの下、何一つ遮るものがない私の肌に、彼の大きな掌が直接忍び込んでくる。薄いナイロンを介して伝わる彼の体温と、内側の素肌に直接触れる指先の温度差。そのあまりの刺激に、私は彼の肩に縋りつき、吐息を漏らすことしかできない。
スリップの裾を少しだけ手繰り寄せられ、椅子に座らされる。
「……ここ、ずっとスリップに擦れてたんだね。ひどく熱いよ」
そう囁きながら、Yはスリップの生地を使って、わざと私の敏感な場所を優しく、時には執拗に愛撫する。滑らかな生地が蜜を含んで、肌にぴたりと吸い付く感覚。ただ指で触れられるよりもずっと、自分が汚され、作り替えられていくような背徳感に脳が痺れる。
彼は私をベッドへ押し倒すと、黒いスリップの裾から潜り込むようにして、その顔を私の内腿の間へと沈めた。
視界を遮る漆黒のカーテンの中で、いきなり秘部へと這わされた熱い唇。

「あ……っ!」
予期せぬ直接的な刺激に、背中が弓なりに跳ねる。薄暗いスリップのドームの中で、彼の吐息と舌が、私の一番柔らかな場所を容赦なく追い詰めていく。
それは、単なる快感じゃなかった。私の体を内側から焼き尽くすような、激しい炎。
黒いヴェールの内側で、私のすべてが彼に飲み込まれていく。外からは見えない、私と彼だけの密室。そこで繰り広げられる行為は、私を「女」という名の悦びの深淵へと引きずり込んでいったの。
「脱がない方が、もっと淫らだ……。君の黒に、僕の印を刻ませて」
重なり合う体温の中で、スリップの生地が二人の間でくしゃりと音を立てる。
それは、私が「女」として彼に屈した証。
黒いスリップ越しに貫かれる瞬間、私はもう、この夜から、そしてYという男から、一生逃れられないことを悟ったの。



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