Yが高校生の頃に、下級生の女の子ですごくYのことが好きだった子がいたんだって。
ラブレターくれたり、どこかに行くたびにお土産持ってきたり、こっそりYのことを写真にとったりしてたらしいのね。
でも、Yはその子のことはあんまり気にしていなくて、その子の一方的な片思いだったのね。Yはそのころ別に好きな子がいてそっちの子のことが気になってたんだけど、物事はうまくいかないもので、その子には相手にされてなかったのね。
その子のことをあんまり気に入らなかった理由が面白いの。Yの高校は女の子の制服がセーラー服だったんだけど、これ前にも話したけど、セーラー服の上着とスカートの間からよく下着がちらちら見えてたのね。
当時ほとんどの女の子は白いスリップを着ていて、Yはそれがチラチラ見えるのがいつも気になっていたのね。だけど、その女の子はスリップではなくて白い綿の生地の下着をいつも着ていたんだって。
ナイロン生地のスリップが好きで、それに憧れていたYとして、そこはとても大事なことで、それだけでもなんとなくその気になれなかったということね。
見た目がものすごくかわいいということでもあれば、また違う感情もあったのかもしれないけど、その子はブスではないけどまあ地味な普通の高校生の女の子って感じだったから悪いと思いながらもその気にならなかったんだって。ちょっと、その子かわいそうね。でもね、その子にスリップ着てほしいというわけにもいかず。だから、付き合う事にもならなかったということね。スリップでも綿の生地の物もあるからそれだったのかな?上の部分が綿で下の部分がナイロン生地のスリップもあるからそれだったのかな?
時々、ナイロン素材が肌に合わない人もいるから、そういう人は綿の素材の下着を着たりするから、その子もそうだったのかもね。
そんなことで付き合ってもらえないってね、その子が知ったらどう思うかしら。本当に、好きだったら
もしそういうの聞いたらスリップを着てきたのかもね。そうしたらYは付き合ったのかしら?
そんなこと言ったら高校生の恋心も冷めてしまうかもね?
Yが社会人になってしばらくたって、田舎に帰省した時に、偶然電車で隣の車両に乗ってるその子を見たのね。向こうも気が付いて会釈をしてくれたらしいけど、それなりに成長した女性になっていたけど雰囲気は変わっていなかったって。やっぱりYはその時にスリップのことを思ったんだって。言葉を交わすこともなく電車降りたらしいけど、その時に彼女がスリップを着てる感じだったら声をかけたのかしら。
本当に、Yは頭の中スリップの事ばっかり。
Comments