またまたYです。
高校時代の話です。地方の公立高校でしたので、それほど設備などが充実していたわけではありませんでした。
体育の授業の際には、隣のクラスと合同で行われ、男子と女子は別授業でした。そのため、体育の前に着替えるときは男子・女子それぞれ分かれて、どちらかのクラスの教室で男子・女子別に着替えていました。私のクラスの男子は隣のクラスの教室に行き着替え、女子は私のクラスの教室で着替えていました。私立の裕福な学校は、それぞれ着替える時用のロッカールームが用意されていたようですが、公立高はお金がないので教室です。
ということは、体育の授業中には、女子が着替えて脱いだ服などは、自分のクラスの教室の中に置いてあるということになります。
当然、その間は教室に入ることはできません。もちろん、体育が終わって次の授業では、何
事もなかったかのように片付いていて授業が行われています。時々、授業中に「さっきまでは女子が集団でここで着替えていたんだなあ」などということを思ったりもしましはた。
運動部に入っている人は、運動部の部室着替えて
いましたので、教室で着替えることにはあまり縁がありませんでした。私もそうでした。
ある日、なんとなく体育の授業をサボりたくなって運動部の部室で悪仲間とサボっていました。今は知りませんが、当時のそういう高校生がサボって部室でやることといえばタバコです(もちろん、今も当時も未成年の喫煙は違法行為です。今は私は非喫煙者です。決してこういう行為を認めているわけではありませんが、時効でのでお許しください)。
その日、部室でタバコを吸おうと思いましたが、教室の自分の鞄の中に忘れてしまいまし
た。そこで、教室に忍び込んでタバコを取りに行こうとしました。他のクラスは授業をやっていますので、見つからないように静かに教室に忍び込みました(驚くべきことに、女子が着替えた部屋なのに教室には鍵がかかりませんでした。)。授業をサボって部屋に忍びこむ
のを見つかるだけでも具合が悪いのに、ましてやタバコを持っているところや吸っているところを見つかったら確実に謹慎・停学をくらいますので、慎重に行動しました。
教室に忍び込み、自分の机に行きました。すると誰かの折りたたんだ制服と着替えが入ってあるであろう鞄が置いてありました。私のクラスの女子であれば自分の机の上におきますので、これは隣のクラスの女子の誰かのはずです。
私は、自分の鞄から速やかにタバコを取り出し、急いで教室を出ようとしました。しかし、その時に私の目にある物が飛び込んできました。私の机の上に置かれた鞄の口があいていて、そこには真っ白いナイロンの生地が見えています。そうです。誰だかわかっていませんが、ある女子が着ていて体育の授業のために着替えて脱いだスリップです。
私は、行けないとはわかりつつも、我慢ができずに鞄に手を突っ込みそのスリップの生地に触れてみました。本当は衝動的に取り出して広げてみていたい、あわよくば持って帰りたい
と思いました。しかし、それをやってもし自分だとわかってしまったらとんでもないことになるというのは容易に想像ができます。そのため、衝動を抑えその生地に触れ、鞄に鼻を突っ込みその香を嗅ぐことだけにとどめました。なんというか、洗濯の洗剤の香に少し汗が混じったような甘いような香りで頭がくらくらした記憶があります。ずいぶん長い時間のようなきがしましたが、実際にはほんのわずかな時間だったはずです。私はタバコを持って悪仲間が待っている部室へと戻り、そこでタバコをふかしながら、体育の授業をサボっていたわけです。
その後、少し早めに教室に戻るとちょうど体育の授業を終えた女子が戻ってきたところでした。女子の着替えが終わらないと教室に入れないので、廊下で待っていました。すると、着替えを終わった隣のクラスの女子が徐々に出てきました。そ
の中に、先ほど私の机の上に置いてあった鞄を持った女子を見つけました。知っている子ではありましたがそれほど親しいわけでもありません。しかし、なんだか特別な気持ちがその日は湧き上がってしまいました。私の高校の女子の制服はセーラー服で、当時はみんなスリップを着ていました。そして、上着とスカートの間からスリップの白い生地がチラチラ見えていたりしました。それでも個人差があり、ほとんど見えないようにしている子と、平気なのかわざと見せているのかわからないけど多めに見えている子がいました。
私の席に鞄を置いた子は、少しスリップが見えていました。そして、それに気づいた瞬間に先ほど、私がかいだ香のことと、私がそれに触れたのを今その彼女が着ている事が頭の中をグルグルと回り始めていました。それまでに、その子と口を聞いたこともなかったのに、なぜかとてもその子に寄っていきたい気分が高まってしまいました。それからというもの、やたらにその子の事が気になってしまうようになりました。その子は特別に可愛いというわけでもなく、かといってすごくブスというわけでもない、でも目立つ感じの子ではありませんでした。
だからその子と付き合いたいという感情ではなかったのですが、でも気になってしまってい
るという感じでした。
それ以来、廊下などでその子とすれ違う瞬間にいつもお腹にスリップが見えているかを確認するようになってしまっていましたし、いつも真っ白いスリップを着ているのが確認できました。私が触れたり香をかいだりしたのはほんの一瞬の事でしたが、それを気がつずにその子が着ていた事が申し訳ないような妙な気分でした。でも、その瞬間取り出して広げてみたい、そして持っていってしまいたいという衝動に駆られたのは事実です。今、その子はどうしているのかなあ。もうこの時代なのでスリップは着ていないかな?
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