女装雑誌クイーン
- ycgogo
- 5月5日
- 読了時間: 4分

Cです。こちらに来て下さっている方はもちろんスリップ自体が好きで、着ている女性が好きという方が多いのね。パートナーがいる方でもスリップを着ていないという人が圧倒的に多いみたいで、私みたいなのは貴重なのね。
確かに、私の周りでもスリップそのものを着たことがないって人がほとんどね。それで、着てみてどうなのかということも、そもそも着たことがないので何もわかっていないという人ばかりね。ごく稀に、着たことあるけどなんか面倒臭いと言ってる人もいたわね。私はスリップを着ていると綺麗に見えると感じられるので好きなんだけど、そう思えないのかな?
それと、自分が着るという人もおられるし、着なくても持っているのが好きだって人もいる

のね。タンスなんかにしまってあって、時々出して見て嬉しくなったりするんですってね。その感覚ってなんだか女性的よね。私も綺麗な下着をタンスに綺麗に纏めて入れていて、時々出して眺めていい気分になったりするわよ。
ところで、ずいぶん前のことだけど、Yが私に女装の人用の雑誌「クイーン」というのを見せてくれた。これは、女装をする人のためのお店「エリザベス」というところが出していたのね。もうこのお店は無くなってしまったみたいね。この本を初めて見せられた時に、なんというかびっくりというよりも新鮮で感心することが多かったわね。知らないでいたら、そういう本の内容って興味本位の記事みたいな物が多いと思うじゃない。でもね、実際の中身はとっても真面目で真剣に生きている人の息吹みたいなことを感じられる内容が多かった覚えがある。女装されている写真も掲載されていたけど、み

んななんだか嬉しそうで活き活きしている感じだった。まだ、今みたいにLGBTとかに寛容ではない頃だったので、なんだかひっそりと出版されているような感じだったけど。今の私にはよく理解ができる。
そこで、Yに頼んで「エリザベス」に連れて行ってもらったのね。当時秋葉原の近くと新大久保の近くにお店があったのね。そこに入ると、一見普通の女性物のお洋服や化粧品なんかを売っているお店みたいな感じだった。「クイーン」のバックナンバーも売っているコーナーもあった。もちろん、下着も沢山売っていた。みんな大きなサイズが中心だった。でもね、物が安っぽい感じなのに値段が高いのが気になった。普通の女性のランジェリーショップに行けば、もっといいものが安く買えるんだけどね。そうか、でもそういうところには行けない人がここで買えるということに意味があるのね。私は

Yに「欲しい物があれば、私がちゃんとした店で買ってあげるからね」と思わず言ってしまった。化粧品の隣にはウイッグのコーナーもあり、また人口のおっぱいなんかも売ってたのね。ちょっとびっくりしたのが、シリコンで作られていて、女性の下半身の形をつけたパッドみたいなの。これをつけてショーツを履くと、見た目が女性みたいに見えるということなのね。
そして、店の奥にはお化粧をしてもらえるコーナーがあり、その隣には女装した人達が時間を過ごせるサロンみたいな部屋があったのね。店員さんはベテランの女性が2人。私たちみたいにカップルで来る人には余るいい顔をしてくれなかった覚えがあるわね。確かに、私たちみたいなのは冷やかしだからね。
Yに聞いたら、冷やかしでのぞいたことは何度かあったけど、買った事はなくて女装したこともないって。本当かしら。なぜって聞いたら「高いから」ですって。

その後、しばらくして女性の入店お断りということになったらしいのね。女性が来ると他の男性のお客さんが入りにくくなるからというのが理由らしいけど。私たちみたいなのが行ったからかしら。
今はこのお店も無くなってしまったって。どうも、ネット通販なんかで欲しいものが買えるようになったのが一番の理由らしいのね。今は、洋服とは下着を売るんじゃなくて、女装だけさせて綺麗に撮影してくれるサロンみたいなのがいくつか存在しているみたいだけど。
今はネット上で色々なコミュニティみたいなのがあるから「クイーン」みたいな紙の雑誌が存在していくのは難しいのね。
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